※創刊号(2021.8.8)~第37号(2022.4.10)はこちらをご覧ください。⇒ https://yumejitotaiwan.exblog.jp
※ビジュアル夢二ブログ「夢二と台湾」⇒ https://jasmineproject.amebaownd.com/

 

■メッセージ■

昨日、71日に開催された夢二研究会で「Making of 『夢二と台湾2023』と題し、これまでのプロジェクトの進捗状況と夢二の訪台時の調査結果説明を90分間行いました。3年にわたる準備期間中しっかり勉強させていただいた「夢二 異国への旅」の著者・袖井林二郎氏の奥様の袖井孝子さん(お茶の水大学名誉教授)にもおいでいただき、大変光栄ではありましたが、緊張感あふれるプレゼンテーションとなりました。このプレゼンテーションの内容は、1014日に「ギャラリーゆめじ」、11月に台湾大学及び北投文物館で開催する講演会とは異なり研究発表のような形式ですが、本編制作上非常に役立ちました。

動画の出演・挿絵を担当するの鈴木愛子さん(合同会社「きよみず」代表)も来場し、講演会の状況を想定した視察を行いました。

いよいよ本格的な「夢二と台湾2023」講演会と動画の制作が開始。完成予定の916日を目指して爆進です。何卒よろしくお願いいたします。

▼プレゼンテーションの模様
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▼袖井孝子さんと

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■竹久夢二の素顔■

●廣田知子「みなと屋の夢二」(9)(『竹久夢二』竹久夢二美術館(石川桂子学芸員)監修(河出書房新社)の「夢二を知る女性たち」より)

(注)本文は、文筆家の廣田知子が『猫町文庫』第四集 2013年(平成25)猫町文庫」に掲載したものです。

 彼女(たまき)が家事や育児に手を染めなかったのも、白い華奢な指や、ぜい肉の付かないしなやかな身体の線をいつまでも保っておきたい為の配慮であったのかも知れない。あるとき、ソノがみなと屋からたまきと入れ違いに鎌倉河岸の家に行こうとしたとき、たまきは新聞紙に包んだ小さな包みを紐でぶら下げてソノに手渡し、

「これ、ばあやさんにお土産ね」

と頼んだことがあった。

「何ですか」

と聞くソノに

「いいのよ。渡してくれたら判るから」

と言ったまま彼女はあいまいな微笑を浮かべて口を濁している。ところが包みを受け取ったばあやは途端に顔をしかめて、

「いやだね、あの人は。いつもこうなんだから。あのときの汚れ物なのよ。こんなものものまで私に洗わせて自分は何もしないんだから」

としきりに憤慨している。

これはソノも開いた口が塞がらなかった。ソノが驚いたのはたまきには女としての羞恥心が欠けているのではないかという疑問であった。ソノならたとえ病気で寝ていても自分の汚れ物など他人の目に曝(さら)すことさえ恥ずかしかったろう。しかしこれもまた美しい者は何をしても許されるという彼女の慢心であったのかも知れない。夢二の好んで描く草花は、秋海棠やどくだみの花、すみれ、釣鐘草など目立たないところで恥ずかし気にこっそりと咲く花が多い。最初に結婚した妻のたまきに、夢二は美しいモデルとしての一面と同時に、家庭的でつつましい世話女房型の女も同時に求めていたのかも知れない。夢二の放浪癖は天性のものかも知れないが、この最初の巣作りの失敗が彼に飽くことなき女性への渇望を植え付け、生涯に互る女性遍歴と孤独否漂泊を繰り返させたと考えるのは月並みな解釈というものであろうか。(つづく)

▼岸たまき

 

■夢二の台湾旅行関係資料(3)

20207月、台北に新たな博物館「国立台湾博物館 鉄道部パーク」がオープンしました。台湾ではこれまでにも鉄道をテーマにした博物館や資料館などはありましたが、それらに比べて規模が大きいとのこと。場所は、台北駅の隣で台北郵局の真正面。ここは再開発されている歴史的建造物の宝庫といわれる地域。1930年当時の姿に戻った台北郵局とともに、同パークは歴史を感じる空間を創り出しています。

建物は1階部分が赤レンガ、2階部分が木造となった折衷型で、明治後期から大正時代に流行した建築様式。1階外壁がレンガのアーチ状になっているほか、2階には外廊下があり、優雅で開放的な印象を与えます。高温多湿で白蟻被害に見舞われやすい台湾で、この様式の建物が残されている例は非常に少なく貴重なものといわれています。

夢二が訪台した1933年には、既に南北縦貫鉄道ができて25年も経っており鉄道網は驚異的な発達を見せています。同時期に訪台し夢二に会った藤島武二は、その後夜行列車に乗って台南方面周遊の旅に出ています。当時は多くの文化人が台湾を訪れていて、広範に整備されている鉄道を使ってあちこち行っていたようです。

さらに、1935年に「台湾博覧会」が開催されることもあり、大きな観光ブームが巻き起こっています。これらの資料がきちんと整理され、日本統治時代の建物の中で見ることができます。博物館は視点を絞り込んで観るのもいいですね。

▼「国立台湾博物館 鉄道部パーク」正面。IMG_8154 (2)
▼夢二、藤島武二の泊った「鐡道ホテル」の模型。(現・新光三越百貨店)
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▼大規模なジオラマ。同パークの全貌が見える。IMG_8224 (2)IMG_8224 (2)
▼観光ブーム到来!
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▼廊下や展示場のようす
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■夢二の世界■

PART 4 「夢二のデザイン」(「竹久夢二 《デザイン》モダンガールの宝箱」(竹久夢二美術館 石川桂子著、講談社)より)

12 書籍見返し

 見返しは、洋装本の表紙と中身の接合を補強するため、表紙の内側に取り付ける2ページ大の丈夫な紙のこと。一方は表紙の内側に糊付けされ、中身に接する残りの一方は“遊び”といい、ともに装飾も兼ねている。

 書籍によっては、見返しに装飾を施さないものも見受けられるが、夢二が装幀を手がけた場合は、本のテーマや表紙と関連性を持たせた模様やイラストレーションで彩られた。

 また、当時は木版で装幀された書籍が多かったが、それに伴い見返しも木版刷りとなり、千代紙のような趣を感じさせる仕様も多く認められる。(つづく)

▼「竹久夢二 《デザイン》モダンガールの宝箱」(竹久夢二美術館 石川桂子著)より
「書籍返し」

 

■夢二情報■

●企画展「夢二が見つめた1920年代」竹久夢二美術館で、関東大震災からモダンガールまで夢二作品を紹介(FASHION PRESSより)

企画展「夢二が見つめた1920年代 ─震災からモダンガールの表現まで─」が、東京の竹久夢二美術館にて、202371()から924()まで開催される。

大正時代から昭和時代へと変わる1920年代は、日本の近代化に伴う様相が広く人びとに浸透していった時代であった。この時期、竹久夢二は、夢二式美人と呼ばれるセンチメンタルな女性像で人気を集める一方、急速に変化する社会を反映した作品も手がけている。

企画展「夢二が見つめた1920年代 ─震災からモダンガールの表現まで─」は、20年代における夢二の創作を紹介する展覧会。関東大震災にまつわるスケッチとエッセイ、当時流行したモダンガールを描いた作品などを展示する。

1923年に発生した関東大震災は、江戸時代の面影を残す東京に甚大な被害をもたらす一方、大規模な復興事業により新たな建築などの整備が進められ、東京は近代的な都市へと変貌してゆくこととなった。本展では、夢二が被災地・東京を描いた「東京災難画信」などを展示し、震災により変わり果てた風景や生活の様子、復興へ向けての動きに光をあてる。

大正時代は、女性の社会進出や関東大震災の発生などを背景に、女性の洋装の需要が高まった時期であった。この頃から昭和初期にかけて、洋装を着用する若い女性は、モダンガールと呼ばれている。会場では、モダンな装いを捉えた夢二の作品に着目し、モダンガールをアール・デコ風に表現した《涼しき装い》や、洋装と和装の取り合わせを描いた《湖畔の秋》などを紹介する。

https://www.fashion-press.net/news/103627

●「生誕140年「竹久夢二のすべて」画家は詩人でデザイナー」(2023714日(金)~2023109日(月)、福田美術館)(「ことしるべ」(京都新聞)より)
本展は2024年に生誕140年、没後90年を迎える画家、竹久夢二の回顧展です。「夢二式美人」と呼ばれ、一世を風靡した美人画の数々に加え、小説の挿絵、楽譜の表紙デザイン、本の装丁や俳句・作詞にいたるまで、多彩な才能を発揮したクリエーターとしての夢二の魅力が詰まった作品の数々をご覧いただきます。関西では、コレクションがまとまって公開されるのは約30年ぶり。夢二ファンはもちろん、老若男女を問わずお楽しみいただける展覧会です。
http://event.kyoto-np.co.jp/event/takehisayumeji140nenn.html

●特別展「竹久夢二-大正ロマンに魅せられて-」(静岡市美術館、協力 株式会社港屋)

2023年(令和5)年611日(土)~ 813日(日) 

一部展示替え [前期]611日~717 [後期]719日~813()

★★本展は撮影可能です(※フラッシュはご遠慮ください)★★

 竹久夢二は明治17年、岡山県邑久郡本庄村の代々酒造業を営む家に次男として生まれます。そして単身上京し、特定の師に就くこともなく独学でいわゆる「夢二式美人」をはじめとする画風を築き上げました。大正モダンの中で確立した作風は、現在でも色褪せることなく多くの人々に愛されています。夢二は複数の女性と関係をもっていたことから、恋多き男性としての側面がよく取り上げられています。しかし夢二は子供向けの童画も多く手掛けており、いつまでも童心を忘れない純粋な精神の持ち主でもありました。

 今回の展覧会では肉筆作品をはじめセノオ楽譜・書簡・著作本・絵葉書・雑誌の挿絵・ポスターまで、夢二が手掛けた幅広い画業に光を当てました。ぜひこの機会に真の夢二像に触れていただければ幸いです。

http://www.hirano-museum.jp/takehisayumeji-taisyouromannnimiserarete.html

●【開幕特集】竹久夢二展ー大正ロマンに魅せられてー 平野美術館(中日新聞 202367日)

特別展「竹久夢二展大正ロマンに魅せられて」(中日新聞東海本社共催)が十日、浜松市中区の平野美術館で開幕します。813日まで。

 「夢二式美人画」と呼ばれる画風を築き、大正ロマンを代表する画家へと上り詰めた夢二(本名・茂次郎(もじろう)、一八八四〜一九三四年)。岡山県の酒造業を営む家の次男として生まれ、特定の師に就かず独学で絵を学びました。

 本展では「竹久夢二専門画廊 港屋」(東京都中央区)などが所蔵する肉筆作品、表紙画を手がけた雑誌や楽譜、千代紙や封筒、関東大震災を報じた新聞記事、自ら撮影した写真を通じ、幅広い創作活動を紹介します。

愛あふれ、花開く マルチな芸術、デザインや詩も

 明治十七年、岡山に生まれた夢二は、詩人や画家を目指して十八歳の時に上京します。新聞や雑誌にコマ絵(挿絵)を投稿するうちに徐々に人気となり、当時の出版文化の隆盛とともに日本中にブームを巻き起こしました。

 婦人グラフの五月号表紙「藤の花」(作品(1))は当時の女性向け高級グラビア雑誌で、夢二人気にあやかり、飛ぶように売れたといわれています。

 生活と美術の融合を目指し、さまざまな生活雑貨のデザインも手掛けています。「千代紙・大椿」(作品(2))は夢二デザインの生活雑貨を売る「港屋絵草子店」で販売されました。

 美人画で有名ですが、キャリアの晩年にいたるまで、子供向けの書籍や雑誌に数多くの表紙絵や挿絵を描きました。「花のたよりの文つかひ」(作品(3))は「少女画報」という当時の女の子向けの雑誌に掲載されました。

 当初、詩人を志していた夢二は多くの詩作も残し、中でも有名なのが夢二が作詞を担当した楽曲「宵待草(よいまちぐさ)」です。この宵待草が発表・掲載されたのが楽譜集「セノオ楽譜」シリーズです。夢二は二百七十余点の表紙絵も手掛け、「ホームソング」(作品(4))は楽譜集に掲載した水彩原画です。

 昭和六年、四十八歳の時に夢二はかねての夢だった欧米への旅に出ます。しかし世界恐慌の中、思うように絵も売れず失望と苦難の連続でした。「舟泊り」(作品(5))は昭和八年にベルリンで描かれた貴重な作品です。体調を崩して帰国した夢二は翌九年、長野で波瀾(はらん)万丈の生涯を五十一歳で閉じます。

 近年では「グラフィックデザイナーの原点」「カワイイの原点」とも評される夢二。本展で夢二芸術の多様性に触れて頂けると幸いです。

(株式会社港屋 代表取締役 大平龍一)

◆会期 8月13日(日)まで。月曜休館。7月17日は開館、同18日は休館

https://www.chunichi.co.jp/article/704998

 

●「竹久夢二 - 大正ロマンに魅せられて - 」(公益財団法人平野美術館)

竹久夢二は明治17年、岡山県邑久郡本庄村の代々酒造業を営む家に次男として生まれます。そして単身上京し、特定の師に就くこともなく独学でいわゆる「夢二式美人」をはじめとする画風を築き上げました。大正モダンの中で確立した作風は、現在でも色褪せることなく多くの人々に愛されています。夢二は複数の女性と関係をもっていたことから、恋多き男性としての側面がよく取り上げられています。しかし夢二は子供向けの童画も多く手掛けており、いつまでも童心を忘れない純粋な精神の持ち主でもありました。

今回の展覧会では肉筆作品をはじめセノオ楽譜・書簡・著作本・絵葉書・雑誌の挿絵・ポスターまで、夢二が手掛けた幅広い画業に光を当てました。ぜひこの機会に真の夢二像に触れていただければ幸いです。

前期: 611日~717

後期: 719日~813
http://www.hirano-museum.jp/takehisayumeji-taisyouromannnimiserarete.html

●竹久夢二の回顧展が京都・福田美術館で - 夢二式美人をはじめ“大正ロマン”の作品約230点を紹介(「FASHION PRESS」より

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」が、京都の福田美術館にて、2023714()から109(月・祝)まで開催される。その後、群馬の高崎市美術館ほか、全国を巡回予定だ。

https://www.fashion-press.net/news/104088

●「新聞小説 夢二の「二筆流」 話と挿絵 企画展 湯涌の美術館」(中日新聞)

明治末期−昭和初期に活躍し女性画や挿絵のイメージが強い金沢ゆかりの詩人画家、竹久夢二(18841934年)の新聞小説四作品を挿絵とともに紹介する企画展が、金沢市湯涌町の金沢湯涌夢二館で開かれている。一作目の「岬」発表から百年の節目に開催。小説を理解すると、女性画などに込められた真意や夢二の生き様をより味わえるようになる。(室木泰彦)

 四作品は、明治中期から昭和の戦前まで東京で発刊した「都新聞」(東京新聞=中日新聞東京本社=の前身)で一九二三年八月〜二七年九月に掲載された。夢二初の三部作、「岬」全七十五回(関東大震災ルポルタージュ「東京災難画信」連載で途中一カ月ほど休載)▽「秘薬紫雪」全四十九回▽「風のやうに」全五十七回−と、体験を基にした自伝的小説「出帆」全百三十四回。

 三部作は恋愛小説。「岬」の告知で夢二は、貞操について女性三人(モデル、温泉地の娘、舞台女優)を書いたとし、「誰も彼も、岬の方へ急ぐ不幸な人達です」と紹介。最終話で一人目で予定枚数を超え三部作にすると記した。主人公女性の破滅的な男性遍歴などを通して男女関係の機微を描き、挿絵などで見られる人物の寂しい姿に重なる部分が多いという。「出帆」は、予告で「いまいましい実録」を「さっさと洗いざらひ書いちまって」と記した通り、生涯三人の女性と親密な関係を持った体験をほぼ再現している。

 国立国会図書館や同館所蔵の都新聞を複写した各第一話を展示。挿絵にあらすじを添え物語の流れが把握できる。「風のやうに」を載せた都新聞の切り抜きも貼ったスクラップブック(同館所蔵)を公開。都新聞の実物もあり、当時の雰囲気を感じることができる。

 担当学芸員の川瀬千尋さんは、挿絵を整理中に、同館所蔵の下絵を完成させたとみられる挿絵が「岬」四十九話で使われたことを発見。川沿いの柳が温泉街の風情を伝える絵で、並べてあるため下絵と挿絵の類似性が分かる。川瀬さんは「特に出帆では女性関係のスキャンダルへの自己弁護と解釈できる部分もある一方、体験が現実に近い形で再現され、小説を読むと絵などをより深く理解できるようになる」と話す。

 企画展は618日まで。火曜休館(祝日の場合は翌平日)。一般・大学生三百十円、六十五歳以上二百十円(祝日無料)、高校生以下無料など。(問)同館076(235)1112

https://www.chunichi.co.jp/article/684708

2023年夏の企画展「Taisyo Romantic Design-夢二のモダン×伝統デザイン-」 当館新収蔵作品《千代紙「きのこ」》を岡山で初公開

202366日(火)~(岡山)夢二郷土美術館本館にて開催 両備ホールディングス株式会社

夢二郷土美術館本館(所在地:岡山県岡山市中区浜2-1-32、館長:小嶋光信、運営:公益財団法人両備文化振興財団)では、202366日(火)より、「Taisyo Romantic Design-夢二のモダン×伝統デザイン-」と題した企画展を開催いたします。

本展では、夢二のスクラップブックから夢二デザインのイメージソースを辿るとともに、夢二式美人に応用された夢二デザインの形もご紹介します。また、夢二がアールヌーヴォーから影響を受けた作品の一つでこのたび当館新収蔵となった《千代紙「きのこ」》を初公開。令和の私たちが見ても胸高鳴る大正浪漫のデザインの数々をお楽しみください。

<夢二郷土美術館 https://yumeji-art-museum.com/

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000052428.html

●大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の生誕140年・没後90年を記念した回顧展『竹久夢二のすべて ~画家は詩人でデザイナー』が、7月14日より「福田美術館」(京都市右京区)にて開催。(「L MAGA」より)

雑誌や新聞にコマ絵を寄稿するところからキャリアをスタートさせた夢二。やがて、センチメンタルな表情を浮かべ、退廃的な雰囲気に満ちた女性を描く独特のスタイルは、「夢二式美人画」として一世を風靡した。

また、画家としての活動に加え、雑誌の表紙や日用品のデザインなども手がけ、さらには詩集も発表するなど、マルチな分野で活躍。日本のグラフィックデザインやアートディレクションの草分けともいえる存在であった。

同展覧会では、そんな夢二の作品の魅力を、6章の展示にわたって紹介。前半では、彼の代表作ともいえる美人画の数々を展示。恋多き夢二が恋人に送った手紙や絵画で、彼のドラマチックな人生を辿る。

後半では、彼の作品を通じて夢二の文芸界・音楽界との深い繋がりや、夢二がデザインした日用雑貨を紹介。時代を経ても色あせない雑貨の数々が並ぶという。最終章「夢二のまなざし」では豊かな創作欲の源となったスケッチの数々が公開される。

期間は7月14日~10月9日。時間は朝10時~夕方5時。入館料は1500円ほか

https://news.yahoo.co.jp/articles/1603670fd157c3f82c81fc3ab7a232df6e8bf1d0

●「乙女デザイン -大正イマジュリィの世界-」(秋田県立美術館、422() 72()

イマジュリィ“imagerie”とは、イメージ図像を意味するフランス語で、装幀、挿絵、ポスター、絵はがき、広告、漫画など大衆的な複製としての印刷・版画の総称です。

マスメディアの発達や印刷技術の進歩により、多彩な大衆文化が花開いた大正~昭和初期。さまざまな書籍や印刷物のイマジュリィが人気作家によって描かれ、人々の心を魅了しました。この時代のイマジュリィは、現代のデザインやイラストレーションの原点であるとともに、レトロでノスタルジックな大正ロマンの雰囲気を感じさせるアートとして現在も幅広い世代に愛好されています。

本展では、アール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコに取り組んだ杉浦非水や小林かいち、少女趣味の高畠華宵、抒情的な乙女像で一世を風靡した竹久夢二、そして秋田出身の橘小夢など、大正イマジュリィを生み出した作家たちを紹介します。

今見てもおしゃれでかわいい、魅力的な大正イマジュリィの世界をお楽しみください。

https://www.akita-museum-of-art.jp/event/show_detail.php?serial_no=370

●越懸澤麻衣著『大正時代の音楽文化とセノオ楽譜』が発売中!

https://honno.info/kkan/card.html?isbn=9784867800096

●ひろたまさき著『異国の夢二』が発売中!
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784065323465

●夢二の雰囲気に包まれてオリジナル懐石を楽しめる!――神楽坂「夢二」

https://www.kagurazaka-yumeji.com/